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2012.1.11 Thursday
空回り、雪が降る夜に
深夜12時。仕事を終えて事務所を出たら、雪が舞っていた。東京にいたときの雪の思い出は、もう忘れてしまっている。それだけの歳月が過ぎた。今では思い出すのは京都での雪の夜ばかり。
あれは店から帰る夜、やはり大雪が降っていた。その日は平日の大雪ということもあって、客は坊主。坊主の日の帰り道ほど寂しいものはない。ましてや大雪、祇園から自転車で四条西洞院の家へたどり着いた頃には、傘をさしていたとはいえ、まるで雪だるまになっていた。もう、10年以上も前のことだっけ。
さて、なぜ僕は空回りするのか。
「今、あの店をやっていたら、また違っただろうに」
たまにそう言われる。格好よく解釈すれば、時代が追い付いていなかったとでも言ってくれているのだが、そんなはずがない。ただ単に、僕が空回りしていただけのこと。あの頃、格闘していた。それが空回り。そして今も、僕はおそらく空回りし続けている。
そのせいか、まれに理解を示してくれる人から依頼があろうものなら喜びを隠せない。例えば「ぜひお願いしたい」と、わざわざ遠方からの依頼。その地域にもちろん、行政書士や社労士がいるにもかかわらず。
今、残念な報告もあれば、嬉しい連絡もある日々毎日。たとえ空回りであろうとも、回り続けているのも事実。基本的に世界は悲しいと思っている。されど、いまだ捨てきれないものも持ち続けている。往生際が悪いってことだが。