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2011.7.9 Saturday
例えば僕は、ネットで検索してもわからない知識を持っている
「手続がうまくいかないんで、アドバイスしていただけませんか」
一般客からではない。普段、付き合いのない府外の行政書士から問合せがあった。聞けばデリヘルの手続き、過去に一度だけしたことがあるにすぎないという。他の業務についても言えることだが、同じ業務であっても、教科書通りに手続が進むこともあれば、イレギュラーなケースで教科書通りにはいかないことも珍しくない。今回は後者のケースだったようだ。
仕事上の失敗は、同業者にはなかなか言いづらいものだ。本人のプライドもあるだろう。だが、面識もない県外の同業者ということで、先方も恥を覚悟で電話をかけてきたのかもしれない。
風俗営業を扱う同業者は、ここ最近増えてきたように思う。自由競争ゆえ、どうこういうつもりはないが、軽く考えていると痛い目に遭うこともある。先のケースは、物件の契約が転貸借契約であったため、必要な書類が通常とは違ったことによるもので、特に依頼者とのトラブルまでには発展しなかったが、残念ながら過去にトラブルにまで発展したケースを耳にしたのは一度や二度ではない。
実際、「この業種を安易に考えている」と思えてしまう同業者のホームページに出くわすことが度々ある。誰かが言ってた。
「同じ行政書士、どこも仕事の能力は変わらない」
いや、違う。僕はそうは思わない。知識の量と質が違えば、自ずと能力も変わってくる。ネットで調べればわかる知識なら、誰もが入手できる。しかし、違いが出るのは、ネットで調べてもわからないような知識、あるいは地域性によるローカルな知識の有無。
さて、なぜこんなことを書いているか。やはりここは正直に吐露しよう。最近、ネットでの検索が下位に下っている。新規参入者に上位を取られてしまっている。僕自身、SEOにはお金をかけていない。かけるつもりもない。昨日も業者から営業の電話がかかってきたっけ。ある程度、SEOの知識も持ってはいるが、SEO競争に参加する気はない。とはいえ、検索結果が下るのは悔しいものだ。そこで腹いせとして、先のような「警告」を発しているという次第。
そう、僕はけっして人はよくない。ただし、どちらかといえば正直な方であろう。なにしろ「まっすぐな道」だから。