2013.04 |
2013.07 |
2013.09 |
2014.01 |
2014.07 |
2014.11 |
2015.04 |
2015.04 |
2015.7.18 Saturday
ノンフィクション
デリヘルや性風俗店で働く女性に興味を抱く社会学者は少なくない。彼女たちを通して社会のある一面を垣間見ることができる。一方、デリヘルを開業する人へも関心を持ってほしいと思う。なぜ彼らは、デリヘルを開業しようと思うに至ったか。そこにもまた、報道されることのない、あるいはイメージとは違ったある社会的一面がある。理解されにくい業種だ。だが、彼らには、彼らなりの理由がある。僕はそのノンフィクションが、けっこう好きだったりする。
依頼者の立場、置かれている状況に、気持ち的に寄り添い、手続きを進めることは少なくない。だが、彼に対しては、残念ながらそのようなことはないだろうと思ったのは、彼の性格を含め、事業を立ち上げるにあたって最低限持ち合わせていなければならない資質が彼に欠けていると思ったことも、理由のひとつである。ただ、一点だけ。彼は最後にこう呟いた。「僕も勝負したいんです」。僕が彼に何か理解を示すことがあるとしたら、おそらくその一点に寄るところのものが大きいだろう。